私が指圧より「揉捏」をよく使う理由|解剖実習で感じたこと
2026/08/24

私は施術の中で、指圧よりも揉捏(じゅうねつ)をよく使います。
もちろん指圧が悪いということではありません。
どちらも施術の選択肢の一つですが、私には「揉む」という方法を選ぶことが多い理由があります。
解剖実習で感じた素朴な疑問
以前、解剖実習で実際の人体を見たことがあります。
そこで筋肉を実際に見て、触れる機会がありました。
そのときにふと思ったのが、
「この筋肉、上から押すだけで、本当にそんなに影響が出るのだろうか?」
という疑問でした。
筋肉を「物」として見てみる
普段、身体の中にある筋肉を意識することはあまりありません。
しかし解剖実習では、筋肉や筋膜などを実際に目で見ることができます。
そうすると、筋肉というものを「身体の中にある構造物」として考えるようになります。
圧を加えることにも意味はある
もちろん、指圧のように圧を加えることにも意味はあります。
押されて気持ちよく感じるポイントや、圧痛点などに刺激が入ることで、生理学的な反応が起こることも考えられます。
また、施術の考え方の一つとして、トリガーポイントに刺激を加えることで、症状に変化が期待できるという考え方もあります。
では「揉む」とどう違うのか?
一方で、筋肉を物理的な構造として考えてみると、
「押す」だけではなく、
「揉む」「捏ねる」
という刺激にも意味があるのではないか、と私は考えるようになりました。
もちろん、実際の身体の変化は単純に「揉んだ回数=筋肉が柔らかくなる」と説明できるものではありません。
解剖実習から生まれた施術の考え方
それでも、解剖実習で実際の人体を見た経験から、
「硬く感じる部分には、揉捏を使ってみよう」
という考えが、自分の中で強くなりました。
筋肉に対して、押すだけではなく、つかんだり、揉んだり、捏ねたりするような刺激を加える。
これが私の施術の中で、揉捏をよく使う理由の一つです。
鍼は「別の刺激」として使う
そして現在の私は、鍼も使うことができます。
鍼には、手技とは違った刺激を加えられるという特徴があります。
そのため、身体への反応を狙った刺激については、鍼に任せて、手技では「揉む」という物理的な刺激を重視する。
そんな使い分けも面白いのではないかと考えています。
もちろん、身体に合わせて使い分けます
ただし、私は「絶対に指圧より揉捏」という考えではありません。
お客様によって身体の状態は違いますし、同じ人でもその日の状態によって適した刺激は変わります。
そのため、指圧・揉捏・ストレッチ・鍼などを、その都度カスタマイズして使い分けています。
施術には「自分なりの理由」を持つ
施術には、いろいろな考え方があります。
私自身も、勉強したことや実際の施術経験をもとに、
「なぜ、この方法を使うのか?」
ということを考えながら施術するようにしています。
解剖実習で実際の人体を見たことは、私の施術に対する考え方にも、かなり影響を与えた経験でした。
「ただ揉んでいる」のではなく、自分なりの考えを持って、身体の状態に合わせて手技を選ぶ。
これからも、勉強と経験を重ねながら、自分の施術を作っていきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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